環境ロボット ソーラーガボタン

 ソーラーガボタン(再掲:環境アイデア装置)

 

その昔、船舶エンジンを扱っていた頃に倉庫で使っていた古い石油火鉢や作業服を洗っていた洗濯機、エンジンオイルが入っていたペール缶。まるで後日にロボットにされることを待っていたかのような取り合わせです。洗濯機をくり抜いて入れるのに納まるテレビが家に無かったので、リビングで使用することも兼ねて適当なサイズのテレビを購入。ブラウン管に合わせて洗濯機正面をジグソーでくり抜きました。洗濯機の脱水曹は頭の中にセット。中にストロボを仕組んだため脱水曹の穴から閃光が漏れ出し、頭を絞ってアイデアが閃いているようにも見えます。頭や腕の駆動は大阪日本橋のジャンクショップで見つけたクランク付きモーター。部品調達も含め試行錯誤しながら大変楽しんで作りました。このロボットは環境啓発イベントでよく活躍してくれました。

環境ロボット 環境ゲームロボット

ピッタシ・カン太くん(再掲:環境アイデア装置)

 

このロボットの原型は仮装イベント用に作った空き缶のかぶりものです。自転車の車輪のリムに銀色のキャンプ用マットを巻いて人が入れる胴体としました。仮装イベントでは空き缶マンが空き缶のポイ捨てをする人。そして散乱した空き缶を子ども達が拾ってソーラー缶プレスサイクルで回収しているという設定です。イベントショー終了後はこの胴体を活かして環境啓発ロボットとしました。骨組みを入れて頭はみかん箱です。ロボットの乗っているターンテーブルは初期のソーラーサイクルから外した駆動部です。缶を飛ばし分けるゲームは子ども達にけっこう人気でしたが、事前に空き缶を集めて水洗いをしたり、イベント当日には飛んで散乱した空き缶をひっきりなしに集める作業があり、ゲームに大変労力を要するロボットでした。 

ソーラー給電ロボット タコ型チアロボット 風力発電ロボット 自然エネルギー学習デスク

ソーラー給電ロボットとタコ型チアロボット(再掲:環境アイデア装置)

  

ソーラー給電ロボットは、室内歩行器のスタンドに太陽電池やバッテリー、インバーターを取り付けた太陽光蓄電装置として作り始めましたが、ネットで入手した太陽電池の性能比較機器を上に載せるとロボットの目に見えてきたので、ロボット仕立てとしてみました。

タコ型チアロボットのボディーに使っているガス湯沸かし器は数十年前のもので、機器を入れ替える際にカバーを取っておいたものです。頭上の風車は自転車のハブ軸発電の車輪にお玉を付けたもの。以前に作った小規模風力発電機の流用になります。当時、この発電機は中央にいくつかのLEDを置いて、風で光る花をイメージしたつもりでした。しかし、扇風機程度の風では回らず、台風の時に初めて発電。それならラジオで台風情報と、慌ててラジオも繋いでみたことを思い出します。この2体も在職中に何度か環境啓発イベントで活用できました。

リサイクルロボット 夢見るカン太郎

夢見るカン太郎

 

 かなり前に同僚が職場で使っていたティーポットを捨てようとしていたのでもらいました。取っ手が取れて小さな穴が開いていましたが、ロボットの頭に見えて仕方なかったからです。ずっと置いていましたが、この度かわいいロボットにして命を吹き込みました。ティーポット以外のパーツは空き缶です。頭の中には色が変わるLEDが仕組んであり、鼻から覗いたり、頭のふたを少しずらすと光を見ることができます。それが頭の中で夢を輝かせているように感じたことから「夢見るカン太郎」と名付けました。

 

リサイクルロボット レイオン君

レイオン君

 

 以前にイベントなどの人力発電においてよく使っていたCDラジカセ。酷使したのでCD部とカセットテープ部が稼働しなくなっていたのですが、やはりこれもロボットの頭になりそうな気がして捨てれなかったものです。胴体の冷温庫は昔に粗大ごみして出されていたのをもらって、ペルチェ素子まわりを外そうと思って置いていたものです。今回これらを組み合わせてロボットにしてみました。冷温庫の利用から名前は「レイオン君」としました。電源を入れれば冷温庫としての機能があるほか、ラジオも聞くことができます。

 

リサイクルロボット おそうじロボタン

おそうじロボタン

 

 父が使っていたステンレス製噴霧器。電動の噴霧器にしてから使わなくなったのですが、やはりこれもロボットの胴になりそうな気がして捨てれなかったものです。ロボットのベースにしたのは使っていなかった電動ラジコン掃除機です。モーターで回転するブラシでごみを集めて回ります。頭は懐中電灯のケースを使っており、LED球は頭の太陽電池に直結しています。ありあわせの物を集めて、できるだけ新規購入は少なくして、組み合わせてロボットらしくして楽しむ。形を変えて物の命を生かす喜びです。これだからなかなか物を捨てることができません。見方を変えれば新たにごみとなるような物を作っているだけかも知れませんが。

 

リサイクルロボット もたれない椅子

もたれないッス

 

 ガスコンロを入れ替える時、やはりロボットの顔に見えて、捨てるに忍びなく取っておいたトッププレート。ガレージのガラクタの断捨離を進める中で、背もたれの壊れた椅子と組み合わせることを思いつきました。取り付けてみると大きさのバランスも程よくシュールな感じの椅子にreborn。でも、背中にコンロがあるので、もたれられない椅子。いや、アグレッシブに腰を立てて姿勢を正し、後ろにはもたれないッス。ひじ掛けの下にはパイプには孫の手と肩たたき棒を入れて、手に見立てています。この椅子に座って孫の手で背中を掻きつつ、肩たたき棒で気合を入れて仕事です。

 

コンロは鏡になりました

コンロは鏡になりました

 

 これもかなり以前にガスコンロを入れ替える時、取っておいた五徳と受け皿。愛嬌が感じられるので何かに付けられないかと周りを見渡すと、ありました。壁に掛けていた鏡です。大きさもぴったりです。取り付けも黒の針金だけで済みました。これまたシュールでいい感じ。コンロの穴から自分の顔も見ることができます。高温の炎にさらされながら家族のために働いてくれたコンロ君。君のごとくとは行かないけれど、私も少しだけ頑張ります。ちょっと大袈裟ですが。

 

リサイクルロボット がらくた山のかんどう親分

がらくた山のかんどう親分

 

 がらくたの山から生まれたロボットです。胴はペール缶、頭は光沢ある金属製容器。空き缶を6個以上使っているので貫禄十分です(缶6とかかってます)。パーツ等はがらくたの中から使えそうな物を試行錯誤で選んで行きますが、まず名前を決めるとイメージしやすくなります。胴が太く、頭部もがっしりの缶胴親分は面倒見がよくて感動屋さん。感動すると目が輝き、胸のハートが熱くなります。胸のハートはプラスチックのたらいに隠れて普段は見えません。赤い下敷きをハート型に切ってLEDに貼っているので、感動した時に内から光って見えます。また、下腹に締めているのは変身ベルト。ドライヤーのファンを利用しているので風を送ります。そして、親分の唯一の自慢は背中に背負ったソーラーマント。太陽電池で発電した電気を蓄え、人にエネルギーを与えることができます。なお、鼻は昔に母が使っていた白髪染めに付いていたブラシ。鼻毛のように見えますがちょび髭です。先日、新聞の記事で、もったいない精神で作る手芸作品を「おかんアート」ということを知りました。今まで私の作品は「アップサイクル」よ、と思っていましたが、実は「おとんアート」でした。(ちなみに、使用したペール缶は穴を開けていないため、非常用トイレ用品や防災用品の保管容器としても利用することもできます。)