趣味のバイクや原付ミニカーなどの超小型モビリティ、エンジン等の整備やレストアを掲載しています。難しい修理・レストアはできませんが、古い物の再生とメカいじりを楽しんでいます。
レトロな原動機付自転車
ブリジストン製の原付自転車。70年近く前のものだと思います。50ccの2サイクルエンジンによって回転するゴムローラーを後輪のリムに押し付けて駆動します。股下のレバーがクラッチになります。10年ほど前に、愛知県で公道を実走していたものをネットオークションで購入。若い時から興味を持っていた初期の原動機付自転車です。長年乗っていなかったため、今般、燃料系統をオーバーホール。燃料タンクは内部構造があり、少しの傾きでは燃料が途切れない丁寧な作りになっています。その分、内部の錆取り作業では何度洗浄しても錆の粉が出ました。最後に専用クリーナーを入れて防錆処理。なお、燃料タンクの下にはガラス製の油水分離器が付いています。キャブを分解清掃して燃料ホースを交換。タイヤのリムの錆を除去してからレバー操作でゴムローラーを押し当ててペダルをこいでやるとエンジンが始動。ハンドル上にオレンジ色に見えるのは、今では珍しい腕木式方向指示器です。
少しモダンな原動機付自転車
10年ほど前に購入するも、ほとんど乗らずに置いていた原付自転車。マニアの方が改造キットを利用して製作されたものと思われます。エンジンは50ccで4サイクル。リコイルスターターのロープを引いて始動させます。燃料タンクはフレーム間に納まるように単管パイプを利用しています。戦後まもない昭和21年に本田宗一郎氏が補助エンジン付自転車第1号を製作されましたが、この車両はイメージが少し似ていると思っています。さて、この車両も長年乗っていなかったため、燃料系統をオーバーホール。燃料タンク内の錆取り作業、キャブの分解清掃、燃料フィルターや燃料コック、ホースの交換などをしました。この原付の最高速度は20km/h程度であり、前所有者はそれに見合った保安基準で手旗信号で実走されていたようです。日常ではあまり乗ることはないと思いますが、私が公道を実走する場合はウインカーなど保安部品を付けるか、または元の雰囲気を壊さないように手旗信号で行くか目下思案中です。
電動トライク
台湾製と思われますが、メーカー名も不明な電動トライク。ジャンク品をネットで見つけダメもとで安く購入しました。本来の駆動用のモーターはギヤが内蔵されており後部のタイヤにチェーンで直結されています。モーターを分解すると内部の3つの遊星歯車がプラスチック製で大きく損傷。このため電動走行は出来ず、ペダル走行でも大きな抵抗となっていました。前所有者は別の電動ホイルを前輪として走行を試みたようで、電動ホイルも付属。入手時はこのモーターも不動でしたが、分解して内部を研磨。ローターと磁石のクリアランスを調整すると回るようになり、コントローラーやハーネス類も使えたため、電動走行させることができました。電圧は24vなので自動車の古いバッテリーを2つ使えば済みます。また、前部には補充電用の太陽電池も付けました。ミニカーとして車両の保安基準も満たしているため、公道を走れるナンバーも取得。スピードはあまり出ませんが、ペダル走行もでき、安価に近場での走りを楽しむ超小型の電動モビリティです。
T型フォード風乗用玩具
地方の自動車博物館から購入。アメリカ製の4サイクルエンジンで遠心クラッチ、変速機なしの前進のみです。後進は足で地面を蹴る形になります。ブレーキもタイヤに直接摩擦材を押し付ける方式です。でも遊びには十分な機能です。購入時も一度整備してエンジンをかけましたが、その後はガソリンもそのままでエンジンは何年もかけていなかったので、今回、再度整備しました。タンクに残っていたガソリンを抜くとまっ茶色に変質、キャブも詰まっています。できるだけ分解して内部を清掃。分解しきれないところはキャブクリーナーを使って溶かしていきます。数日かけて何度も浸透させると穴が回復、エンジンがかかるようになりました。
ポルシェ・ジュニア版
10年以上前に関東地方から購入。マイカーで往復で1,000km余りの道のりを走って引き取ってきました。前面の塗装が劣化していたため、購入後に同色スプレーで補修。ヘッドライトのくすみはコンパウンドでは回復しなかったので、今後型取りをして透明樹脂での造形が必要です。車両のエンジンはホンダ、クラッチペダルによる2段変速、バックギア付きです。しかし、子ども用サイズの運転は相当窮屈です。購入時に一度整備をしてエンジンをかけましたが、その後は乗っておらず、オブジェとして楽しむ状態でした。今般、再整備で、まずは燃料系統。キャブの穴を全部通しましたが、フロートバルブからの少量の燃料漏れは直っていません。やはり要交換のようです。しかし、公道は走れず、エンジンをかけて楽しむだけなので、燃料コックの開閉で漏れ防止です。
日本ライフ社の乗用玩具2種
ポケバイメーカーの日本ライフ社の製品。同社は残念ながら8年ほど前に倒産しましたが、少年時代、雑誌に載っているこの四輪車やパワースケーターの広告を見ては、大人になって東京に行ったら等々力の店舗に行って実車を見たいとの思いを募らせていました。就職後は忘れてたこともあって、東京に行っても立ち寄ることはなかったのですが、ネットの時代になってから縁あって購入しました。公道は走れないことから、どちらも長年乗っていませんでした。定年後に整備することを楽しみにしていたものです。双方とも2サイクルエンジン。定番のキャブ清掃でエンジンが息を吹き返しました。ブレーキも大丈夫です。4輪車はデフギアが無いのでダートコース向き。ホイルベースも短く、スピードを出し過ぎると転倒の危険性がありそうです。しかし、乗っているところを想像するだけでも楽しいもの。おもちゃのような車両ですが、年を重ねても好きなものはやっぱり好きです。
ハンマーナイフモア
畑の草刈りが大変なため、5年ほどにオークションで中古のハンマーナイフ式の草刈機を購入しました。安い物を買ったのですが、今から考えると少し高くても程度の良い物を買うべきでした。整備はエンジンのキャブ清掃ぐらいでだろうと思っていたのですが、ジェットを外そうとすると真鍮部分が折れ、仕方なく中古のキャブを購入。しかし、使い始めると30分程度でエンジンが突然停止。再スタートができません。翌日になるとまたエンジンはかかりますが、やはり30分程度で同じ症状。エンジンが高温になると停止することから、イグニッションコイルの絶縁性が悪くなり、スパークを飛ばさなくなったようです。だましだまし使っていましたが、今夏、中古エンジンを買って、載せ替えました。併せてVベルトも交換し、32枚の刈刃も替えることにしました。刃は高速で回転しながら草を刈るためかなり摩耗します。刃の取付けボルトの角が摩耗し、工具のレンチがかからないため、金ノコでボルトを切断。本体を少し安く手に入れても、後で結構な労力と費用がかかるはめになりました。しかし、ハンマーナイフ式草刈機の威力は絶大です。草を粉砕しながら進むため刈り跡もきれいです。一度使うと手放せません。
ホンダCBR250RR
息子のバイクです。私は試しに一度乗った程度。ずっと埃を被っていたのですが、先日、息子がバッテリーを交換して久しぶりに乗ろうとすると、エンジンがかかりません。キャブ詰まりのようです。4気筒は初めてですが修理に挑戦することにしました。ネットを探すと参考になる動画もあります。それを参考に燃料タンクなどを外してから4連キャブを外します。単気筒と違ってうっかり触ると同調が狂うため、慎重に分解。やはりガソリンが変質してチャンバー内が汚れ、スロージェットやニードルジェットホルダーが詰まっています。パーツクリーナーで洗い、穴を極細の針金で通していきます。燃料タンクも清掃。作業に半日かかりましたが、新しいガソリンを入れると勢いよくエンジンがかかりました。キャブ車はしばらく乗らない時には燃料系統からガソリンを抜けばいいのですが、また乗るからと思っている内にキャブが詰まってしまいます。
ホンダTLM50とTL125
白いボディーのTLM50は学生時代に購入したトライアルバイクです。当時はバイクをトラックに積んで現地まで行き、山や川などを走って楽しみました。エンジンは50ccなのでパワーはないのですが、車体が軽いのが特長です。就職後も友人達と琵琶湖一周などをしましたが、乗らなくなって長年になります。青いボディーのTL125はTLM50の兄貴分になりますが、10年ほど前に林道などをトレッキングする夢を抱いて中古車を衝動買いしたものです。購入当時は燃料タンクの錆取り、キャブ清掃、各種部品の交換をして、しばらく近場で乗りましたが、林道にも行かない内に乗ることから遠ざかっていました。両方のバイクとも扱いやすく、形も気に入っているので、再度乗ろうと思っています。トライアルはモトクロスと違い、スピードはあまり出さずに高低差や急傾斜などを足つきせずにクリアすることを楽しみます。ただ、家の近くには適当なコースがないため、トラックに積んでの移動になります。今般の整備は燃料系統の清掃でエンジンがかかるところまで。バッテリーなしでもエンジンの発電でライト等は点くので、バッテリー交換は省略です。トライアルの競技会で選手がバイクを意のままに扱う技術を見ると凄いの一言。本格的なトライアルバイクにも乗ってみたいとも思いますが、私には河川敷の土の小山を乗り越えるのがせいぜいです。
F1風ゴーカート
以前、オークションで購入し、北陸までレンタカーで引き取りに行きました。エンジンは4サイクル50cc、前照灯や番号灯、ブレーキランプやウインカーなど保安部品も備え、先方ではミニカー登録をして公道も走っていましたが、私はこれまでガレージで試運転した程度。足元が極めて狭く、靴によってはペダル前に収まりません。どちらかというと見て楽しむ車です。長年エンジンをかけておらず今回、改めて整備しました。キャブにはタールの他、固着したジェットのニードルには緑青まで吹いています。それらを傷つけないように清掃。固着していたディスクブレーキも分解、パッドのピストンをグリスアップして動きを良くします。本来はマスターシリンダーも含めオーバーホールすべきところですが、技術がないため簡易修理です。しかし、重要部品であるため、もし公道を走るなら専門家に再整備してもらうことは欠かせません。購入当初からタイヤがホイルから外れるビード落ちの症状があり、ビードを上げるのに苦労しましたが、今回は家のコンプレッサーではどうしても無理だったので、タイヤ販売店に持ち込んでビードを上げてもらいました。エンジンもかかり、ガレージの中で数メートルですが、走らせました。なお、ミッションがシフトさせづらいことや、タイヤのビード落ちのくせはそのままです。大変手間のかかる車です。
黄色い電動三輪スクーター
イタリア製のちょっとお洒落な黄色い電動三輪スクーター。走行時に排ガスを出さず静かで、近隣お出かけ用の次世代モビリティーのような感じに惹かれて、10年以上前に中古の不動車を見つけて購入したものです。バッテリーを入れ替え、走るようにはなりましたが、またの機会にスロットル部分の割れや、ランプの不具合、プラスチック部品の補修などをしようと放置していたものです。今般、これらの不具合を修理。再度走行できるようになりました。モーターは起動トルクが大きいため、出足はパワフルですが、タイヤ径が小さいこともあって最高速度は低く設定されています。またバイクとは違うステアリングの感覚にも少し慣れが必要です。登録は原付ではなくミニカーになるため、運転には普通免許が必要になります。なお、シートとハンドルは折りたたむことができるのでワゴン車などに搭載可能です。車に積んで高原のリゾート地に行き、そこで美しい湖の周りを走ったり、貸し別荘からレストランやテニスコートに行く時に乗るといった夢のような優雅な乗り方も妄想できます。
ホンダ フラッシュ
1983年に発売された2ストの50CCスクーター。このエンジン等が古いミニカーに使われていることから、部品取り用として購入。個々に部品を買うよりも車体ごとの方が格安でした。購入当時に軽く整備して可動状態としましたが、その後、ミニカーの整備から遠ざかっていたので長く放置状態でした。今般、一度エンジンをかけてからガソリンを抜き、燃料タンク内にも防錆スプレーを吹いておこうと再整備。キャブ清掃後、エンジンを手で回そうとすると固くて回りません。プラグを外してみるとオイルが出てきました。長期間の放置で上部のオイルタンクから2ストオイルが自然落下でエンジン内部に入ったようです。そこでプラグ穴からオイルを抜こうと、逆さ吊りの荒療治。その後、セルを回すと白煙を出しながらエンジンがかかりました。古い2スト車に長く乗らない時は、オイルタンクも空にしておくことを学びました。
ホンダ ATシャリー
1981年発売の50CCバイクです。エンジンがミニカーに流用可能なことから、部品取り用として購入。しかしその後にミニカー用にエンジン単体を購入できたことから、この車体はバイクとして再生させることにしました。長年の放置もあってキャブや燃料タンク始め、ブレーキワイヤーや電装系に不具合が生じています。燃料タンクは台所洗剤と多数の小型ボルトを入れてタンクごと振って、内部の錆取り。その後は専用液を入れて錆取りと防錆処理。さしずめバレル研磨と脱脂、酸洗、化成被膜処理と言ったとこでしょうか。なお、整備で出てきた廃潤滑油、廃ガソリンなどは牛乳パックに入れた新聞紙にしみこませています。倒しても出てこない程度の少量厳守です。ガムテープでしっかり口を閉じて、さらに床に敷いて汚れた新聞紙でくるんで、少しずつ生活ごみに出します。もしこれが、趣味の範疇ではなく事業活動として行っておれば生活ごみに出すことはできず、法律上、産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の廃油ということになり、各種基準が適用になります。話しは飛びましたが、エンジンが復活したので、配線をチェックして傷んでいたブレーキスイッチを交換。なお、リヤブレーキワイヤーは廃版なので気長に探そう思ってます。
原付バギー
台湾メーカーの50CCバギーです。20年ほど前に初めて買った原付四輪です。雑誌でこの公道を走れるバギーを知り、販売店まで見に行きました。おもちゃとしては高い物ですが、酒・煙草にお金を使ってないことを理由にこじつけて購入。このモデルは後輪にデフギアがなく内輪差を吸収できないので、道路上で曲がる際には、内側の後輪を浮かし気味にする体重移動が必要です。法定速度が60㎞/hなので道路でもそれなりに走れますが、やはりダートで楽しい乗り物です。ここ5年ほどは乗っていなかったので、今般、整備しました。このバギーは車体を立てることができるため、エンジン整備が楽です。キャブやプラグ等を掃除し、粉になっていたエアーフィルターを交換してバッテリーをつなぐとエンジンがかかりました。2ストエンジンのためオイルタンクはありますが、漏れ防止のためオイルは分離給油をやめて混合ガソリンを入れることとしました。
ゼロセブン
1985年に愛知県の会社で製作された原付ミニカーです。ケータハムなどの本物のセブンの7/10の縮尺で製作されています。10年以上前にネットオークションで購入した時は、オートマの110CCエンジンに改造されていました。そのままでは、公道を走れないので、数年後にオリジナル仕様となっていたカブの4速50CCエンジンに載せ替えました。固着していたブレーキキャリパーなども交換して、ミニカー登録。公道を試運転したところ平らな道路はそれなりに走るのですが、道路からガレージに入るわずかな坂が上れません。車体が重くクラッチが滑っています。その後、クラッチをどうしようかと思いつつも長年手つかずでガレージのオブジェとして楽しんできました。今般、ガレージの中だけでも動かそうとガソリンタンクの錆やキャブを清掃。エンジンをかけて各部を調整しました。この車両は50CCで本物のセブンと見まがう姿に仕上がっています。製作した会社が今はもうないことが残念ですが、本当にセブンが好きな人が作ったミニカーです。
光岡の原付ミニカー 1
日本で10番目の乗用車メーカーである光岡自動車が製造した三輪の原付ミニカーです。15年ほど前に岡山県のバイク店で不動車を購入しました。タイヤがひしゃげた状態で長年放置されていたため、購入後にタイヤを全て交換。後輪タイヤが合わせホイルで固着していたため、なかなかホイルが分解できなかった記憶があります。エンジンも整備してナンバーを取得し、試運転がてら数回公道を走らせて、その後は乗らないまま時々エンジンをかける程度でした。今回、改めての燃料系統や電装、足回りの点検整備です。経年劣化により右後輪のタイヤチューブがバルブ近くで空気漏れを起こしていました。本来はチューブを交換する箇所ですが、やすりをかけゴム糊をつけて修理パッチを当てると空気漏れは止まったようです。今般再びエンジンが元気を取り戻したので、街乗りもしたいと思っています。この車両の独特の形が気に入ってます。
タケオカの原付ミニカー
タケオカ自動車工芸は光岡自動車と同じく富山県にある原付ミニカーの製造会社です。この車両は最近の購入です。ぎりぎり軽トラに載る大きさなので愛媛県まで往復800㎞の距離を走って引き取りに行ってきました。製造はおそらく1985年ぐらいだと思います。先方では乗らなくなってから長年屋外で風雨に晒されていたため、ネジの錆つきのほか樹脂やゴム部分の劣化が進んでいました。まずは燃料系統の清掃です。燃料タンクはシャシーからボディを上げた状態で外して錆取り。傷んでいるホースやフィルター、タイヤについては交換。ランプ類は端子を磨くと導通が回復しました。塗装は劣化のため、サンドペーパーをかけてから元と同じライムグリーン色をスプレー。下地処理から本塗装、クリア塗装、ワックスがけまで10日ほどかけてしましたが、仕上がりは本職とは程遠いもの。自分でやってみて初めて塗装の大変さと難しさが分かりました。左右と後ろのアクリル製の窓は劣化が激しく作り直す必要があるため、当面はオープンです。またワイパーモーターについてはギアの割れがあり交換等が必要ですが、雨の日に走らせることはないので未修理です。整備に少し時間がかかりましたが、エンジンも元気に息を吹き返し、ライト類も正常に点灯、ブレーキもしっかり効くようになりました。今後、ナンバーを取得して走らせる予定です。
光岡の原付ミニカー 2
17年ほど前に光岡のキットカーを購入して、組み立てた車両。光岡がこのプラモデルのようなキットを発売した時は心ときめいたものです。完成後は交通量のあまり多くない道を選んで走りに行きました。左写真は当時のもので、日本最古の官道である竹ノ内街道を走った時に撮影したものです。ここ数年は走らせることなくガレージでほこりをかぶっていましたが、今般、整備をしました。エアーフィルターはカステラ状に劣化していましたが、錆はほとんどなく燃料系統の清掃でエンジンは再稼働。ウインカーが作動しなかったのですが、故障箇所を探そうと端子やリレーを触っている内に接触が回復したみたいです。この車両は車体も軽く、下の写真のように手で車体を傾けることもできるので、整備の際に助かります。EVミニカーは近場向きですが、この車両はガソリンの燃費もよく運転しやすいため、再登録後に少し遠出をしてみたいと思っています。
スズキの原付ミニカー
スズキ自動車が1980年代初頭にコミュニティ ビークルとして製造したミニカーです。十数年前にオークションに出品されていた実働車を購入。大手メーカー製だけあって、ブレーキや電装品など作りがよく、安定感があって運転しやすい車です。両サイドの窓も上部にスライドし、室内も窮屈な感じはしません。この車両も近年、エンジンをかけていなかったので、エアーフィルターの交換やキャブレター等の整備です。キャブには強固な汚れや詰まりがあったのですが、ガソリンタンクは中をよく見ることができなかったものの錆粉が排出されなかったことからそのままで良しとしました。新しいガソリンを入れ、セルモーターを回すと、排気管から錆のかけらをたくさん出して、無事エンジンが再稼働。整備していて嬉しい瞬間です。電装品やブレーキ、ミッションも問題なし。今後は時々走らせて、動態を保つメンテナンスをおこなっていきたいと考えています。
ジープ風原付ミニカー
8年ほど前に兵庫県の愛好家から購入、自宅まで配達していただきました。この車両は中国製でエンジンは4サイクル50cc。購入当初はなかったシートや後部のガソリンタンクは別途ネットで探して購入して後付けしました。また、エンジンの排ガスが前部から排出されていたので、少し手を加え、車体の下にステンレスパイプを通して後部からの排出としました。過去、この車に非常時の給電となるソーラーバッテリーを搭載し、バッテリーで作動する機器と共に数回イベントに出展した際は、子どもさんが運転席に座って保護者が写真を撮られていました。ミッションは前進3段・後退1段ですが、デフギアがなく一般道路を走行させるというよりも、土の広場などでの遊び用に向いています。しかし、近くに適当な走行場所もなく、数年間エンジンをかけていなかったので、今回整備。ボンネットが開くため整備性は良いものの、フロートバルブまで固着したキャブの分解清掃には思いのほか手間取りました。燃料タンク等も清掃し、ガソリンを通すとエンジンが再始動。油圧ブレーキも問題なさそうです。とても楽しい車なので、走らせる場所を探してみようと思っています。
光岡の原付ミニカー 3
光岡がキットカーの2台目として世に出した車両。13年ほど前にメーカー組み立て済みの中古車を購入しました。愛嬌があるフロントの造形はドイツのメッサーシュミットをイメージしたものと思われます。この車両もここ数年走らせていなかったので、今般、整備をしました。エアーフィルターはカステラ状なので交換。汚れが簡単に取れないキャブのジェット類はクリーナーで一晩つけ置き洗いです。燃料ホースは弾力を保っていたので交換せず、古い燃料を新しい燃料で追い出し。バッテリーコードの端子をサンドペーパーで磨いて導通を良くしてからバッテリーに繋ぎ、キャブには爆発の呼び水となるクリーナーを少しスプレーしてクランキングすると、エンジンがスタート。少しガレージ内を前後に走らせて、電装類やミッション、ブレーキに問題がないことを確認しました。
光岡の原付ミニカー 4
光岡キットカーの最終モデルです。光岡はこのモデルをもって原付ミニカー製造から撤退しています。この車両については10年以上前に長野県の方から購入しました。他の車と同様にここ数年走らせていなかったので、燃料系統のオーバーホールと各部の点検をしました。まずはキャブを外してすべての穴をクリーナースプレーや細い針金、コンプレッサーのエアーなどで通していきます。分解清掃の際には傷をつけないように割りばしや爪楊枝、綿棒を使うこともあります。この車両も燃料タンクが樹脂製なので錆がなくて助かります。燃料系統の清掃後にエンジンが始動。ミッションやブレーキも異常なし。ウインカーも何度かレバーを動かすことでスイッチの金属が擦れて導通が回復するせいか、ちゃんと作動するようになりました。
光岡の原付ミニカー 5
光岡キットカーの3台目モデルです。10年ほど前に東京都の方から購入しました。光岡自動車ではこの車とそっくりな1800ccの車が過去に生産されていました。この原付ミニカーもここ数年走らせていなかったので、燃料系統のオーバーホールと各部の点検をしました。清掃後、セルを回してもなかなかエンジンがかからないので、プラグを外してシリンダー内にほんの少しキャブクリーナーを吹いてからセルを回すとエンジンがかかりました。最初の爆発を誘導することで燃料がキャブまで吸い込まれるためと思っています。ミッションやブレーキも大丈夫です。このような背の低い車は大型車等からの視認性が良くないので、実際に道路を走らせる時は何らかの工夫が必要と考えています。
諏訪山発明研究所
E-mail: suwayamalabo@yahoo.co.jp